耳掃除で綿棒が黄ばむ原因
1.外耳炎(外耳道炎)?外耳湿疹
耳掃除を頻繁に行っていると、外耳道(耳穴から鼓膜までの道)に傷がついてしまい、外耳炎や外耳湿疹が起こりやすくなる。外耳炎は耳の中にかゆみを感じやすいため、つい綿棒で耳の中を擦ったり、爪で掻いたりしたくなってしまう人も多いことだろう。しかし外耳炎や外耳湿疹が起こっている時に余計な刺激を与えると、症状がさらに悪化してしまい、黄色い膿のような分泌物が出やすくなるので注意が必要だ。頻繁に耳掃除をしているのに毎回綿棒が黄ばむのであれば、外耳炎や外耳湿疹の症状が悪化している可能性が高い。痛みや腫れを感じなくても、耳掃除で綿棒が毎回黄ばむ場合は早めに耳鼻科を受診したほうがいいだろう。耳掃除で綿棒が黄ばむ原因
2.中耳炎
中耳炎は耳掃除のしすぎではなく、風邪によって細菌やウイルスが中耳に侵入して起こる病気だ。外耳炎のように毎回耳掃除で綿棒が黄ばむことは滅多にないが、耳漏(じろう)の症状が見られるため、耳の中に残った膿が綿棒に付着して黄ばむことがある。.耳垢が湿っているタイプと乾いているタイプの違い耳掃除で綿棒が黄ばむ人は、おそらく耳垢のネバつきも気になることが多いのではないだろうか。しかし耳垢のネバつきは遺伝によるものなので、あまり気にしなくてもOKだ。日本人は2~3割が湿性耳垢であるため、普段から耳垢が湿っているのであれば、体質なのでとくに問題ない。ただし、普段から耳垢が湿っている場合でも、黄みがかった膿汁が出てくる、耳が痛い場合などは外耳炎や中耳炎になっている可能性があるため注意が必要だ。耳垢のベタつきや色以外で気になる症状がある場合は、ぜひ耳鼻科を受診してほしい。また、乾性耳垢の人も、お風呂上りやスポーツ直後などで耳の中が湿っていると、ベタベタとした耳垢が出てくることがある。湿性耳垢と同様に、普段は気にしなくてOKだが、異変が見られる場合は病院を受診したほうがいいだろう。.耳垢は取るべき?立派な役割についても知ろう耳垢は肌の生まれ変わりと同じで、時間が経つと自然と体外へ排出される。そのため、基本的に耳の中を無理に掃除する必要はない。そもそも耳垢には外耳道や鼓膜を外敵刺激から守る役割があり、耳の健康を守るためには多少の耳垢を残しておくことが必要だ。しかし、耳垢が溜まりすぎてしまうと、今度は反対に耳が耳垢で塞がれてしまう病気、耳垢塞栓(じこうせんそく)を招く恐れもあるので注意しなくてはならない。耳垢は定期的に取るべきだが、正しい耳掃除のやり方に従うことが大前提だ。耳の健康を守るためにも、耳掃除のしすぎ、しなさすぎには注意してほしい。.耳掃除「正しい綿棒の使い方」と「注意点」前述の通り、耳垢は放っておいても時間の経過とともに外へと追い出される。そのため、耳掃除を綿棒で行う際は、耳穴の入り口を軽くなぞるだけでOKだ。耳の奥まで綿棒を入れると、外耳道が傷つきやすいので注意してほしい。なお、耳掃除はお風呂上りのタイミングで行うのがおすすめだ。耳垢がふやけるため、綿棒で汚れが取りやすくなるだろう。また、タイミングとしては2~4週間に1回のペースで行うのが好ましい。こまめに行いたい人でも、1週間に2回以上は耳掃除を行わないように気をつけよう。結論
耳掃除後で綿棒が黄ばんでいると、人はつい耳垢が溜まっていると勘違いしてしまいがちだ。しかし実際のところ、綿棒が黄ばむのは耳垢ではなく、外耳炎や中耳炎による分泌物が原因であることが多い。耳掃除をする回数が多い人はなおさらその可能性が高いといえるので、綿棒が毎回黄ばむ場合は、まず自分の耳掃除のペースを確認してみることから始めてみるといいだろう。预览时标签不可点